投資信託

やめたほうがいい?近年相次ぐ暴落を経験し成績不調に喘ぐ「ひふみ投信」を徹底評価!シリーズで評判の「ひふみプラス」との違いや手数料形態含めて紐解く。

ひふみ投信はカンブリア宮殿で特集されたことで知名度が急騰し評判を集めたアクティブ型の投資信託です。

成績の高さが評判を呼んでいたのですが、ここ5年間は何度も暴落して殆ど基準価格が成長していません。日経平均にも劣後した成績となっています。

青:ひふみ投信
赤:日経平均株価

過去5年のひふみ投信の成績を日経平均と比較

 

本日はひふみ投信はそもそもどのような投資信託なのかをお伝えした上で、

 

  • なぜ暴落に何度も見舞われているのか?
  • 元来のひふみ投信の運用手法を現在具現化できているファンドはあるのか?

 

という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

ひふみ投信はどのような投資信託?

まずはひふみ投信がどのような投資信託なのかという点についてお伝えしていきます。

レオスキャピタルが運用から販売まで行う独立系投資信託

通常の投資信託は販売する金融機関と運用会社は別々の場合が多いです。

しかし、ひふみ投信はレオスキャピタルが運用から販売までを一貫して行います。ひふみ投信のファンドマネージャーはレオスキャピタルの創業者でもある藤野英人です。

リーマンショック真っ只中の2008年10月から運用をスタートさせ既に12年目に突入しています。

 

藤野英人氏

藤野英人氏の経歴は以下の通り、長年資産運用のプロとして一流ファームを渡り歩いてきた経歴を持ちます。

 

野村投資顧問(現:野村アセットマネジメント)、ジャーディンフレミング(現:JPモルガン・アセット・マネジメント)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て、2003年レオス・キャピタルワークス創業。中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持つ。「ひふみ投信」シリーズファンドマネージャー。 投資啓発活動にも注力する。JPXアカデミーフェロー、明治大学商学部兼任講師、東京理科大学上席特任教授。一般社団法人投資信託協会理事。

参照:ひふみ投信

 

特に中小型成長株への投資を得意としており運用開始時はリーマンショックでも資産価格を落とさずに安定して成長させてきました。

ひふみ投信の過去チャート

 

 

ひふみ投信の運用手法

ひふみ投信は元々小型成長株に投資をして成長してきました。

しかし、カンブリア宮殿で人気が出すぎて純資産が大きくなった結果、小型株だけでは運用できなくなってきたのです。

 

「ひふみ」は、とても多様な顔を持っています。超小型株から大型株まで組み入れられているし、成長株か割安株か、という枠にもとらわれていません。長期でじっくり保有する銘柄もあれば、マーケットに合わせて短期で売買する銘柄もあるし、現金比率も大きく動かすこともあります。また、海外株への投資も本格的にスタートしています。

「つかみどころがない」ともいわれることがありますが、それは私たちが「投資家」であり「運用者」である、ということを表しているのかもしれません。「投資」と「運用」は一緒くたにとらえられがちですが、その意味は異なるのです。

私たちが考える「投資」とは、個別の会社の中身をよく見たうえで長期的に伸びていくと考えられる会社にお金を預け、会社の成長とともに株価が伸びていくことに期待すること。

参照:ひふみ投信の運用方針

 

現在では大型株を中心にして運用しており、外国株への投資も積極的に行なっています。

ひふみ投信の運用上位銘柄

「ひふみ投信」の2023年2月末時点の構成上位銘柄は以下となります。

最新の「ひふみ投信」の構成上位銘柄

 

三菱UFJや三井住友フィナンシャルグループといったメガバンクがランクインしています。

以下は過去からの推移です。全く銘柄の顔ぶれが変わっていますね。長期投資というより頻繁に銘柄を入れ替えていることが分かります。

 

2023年2月 2021年7月 2020年8月
1位 アドバンテスト マイクロソフト ジョーボンドホールデングス
2位 三菱UFJフィナンシャルグループ SHIFT 東京センチュリー
3位 東京海上ホールディングス HOYA 協和エクシオ
4位 ソニーグループ HIS SHIFT
5位 三井住友フィナンシャルグループ ミライトHD アマノ
6位 NTT インターネットイニシアティブ ジャフコ
7位 第一生命ホールディングス プレミアムウォーター キーエンス
8位 インターネットイニシアティブ ショーボンドホールディングス 光通信
9位 ディスコ Zホールディングス セリア
10位 GMOペイメントゲートウェイ あいホールディングス Zホールディングス

 

 

誰もが知っているような大型銘柄が多くを占めており、得意とする超小型株の銘柄はみあたりません。

 

ちなみに構成銘柄の比率は以下となっています。

大型株:3000億円以上
中小型:300億円以上-3000億円未満
超小型:300億円未満

大型銘柄 69.1%
中小型銘柄 22.4%
超小型銘柄 1.8%
現金 6.7%

得意とする超小型銘柄への投資がなりを潜めています。

 

また、構成銘柄も282銘柄と日経平均よりも多い構成銘柄数となっており、アクティブリターンを目指すのが難しくなっています。海外にも5%投資しているのは意外ですね。

 

国内株式 88.3%
海外株式 5.0%
現金 6.7%

 

長期投資応援型のひふみ投信の手数料

ひふみ投信は買付手数料は無料です。

年間の信託報酬は0.98%(税抜)となっております。税込だと1.078%となります。アクティブ型投資信託としては妥当なレベルの手数料水準です。

更にひふみ投信では長期間投資している投資家に向けて還元制度を用意しています。

ひふみ投信の手数料還元制度

5年経過した場合は手数料の中から0.2%分を現金還元ではなく、追加で0.2%分追加でひふみ投信を購入してくれます。

更に、10年経過した場合は手数料の0.4%分を追加でひふみ投信を購入してくれます。

コラム:ひふみプラスとの違い

ひふみ投信シリーズの中にひふみプラスというものが存在しています。結論からいうと運用成績はひふみ投信と何も変わりません。

ひふみ投信が販売から運用まで一貫した直販型ですが、ひふみプラスは証券会社や銀行などの金融機関が販売を担う形のひふみ投信です。

 

ひふみプラスの販売金融機関は80社になっています。以下で販売会社については確認することができます。

ひふみプラスの販売会社

 

ひふみ投信の成績を徹底的に評価!

いよいよ肝心のひふみ投信の成績について迫っていきたいと思います。

長期間でみると優秀な成績を保っている「ひふみ投信」

ひふみ投信は長期間でみると非常に優秀な成績を叩き出しています。

投資し始めた時期が良いともいえますが、2008年10月の運用開始以来、価格を5.3倍にまで押し上げています。

ひふみ投信の過去チャート

 

しかし、2017年あたりから見てみるとわかるのですが、殆ど横ばいで推移しています。直近の成績について見ていきましょう。

 

過去3年は凡庸な成績

過去3年は日経平均に劣後している凡庸な成績となっています。

青:ひふみ投信
赤:日経平均株価

過去5年のひふみ投信の成績を日経平均と比較

 

ひふみ投信が纏めている過去3年のリスクリターンは以下の通りです。

リスクが高いにも関わらず、リターンは平均的なリターンにとどまっています。

 

ひふみ投信のリスクとリターン

 

投資におけるリスクというのは標準偏差のことで価格のブレ幅のことを意味します。

投資におけるリスク

→ 【ハイリスクハイリターン投資とは?】投資におけるリスクを理解してローリスクミドルリターン以上の資産に投資をしよう!

ひふみ投信のリスク17.6%とリターン8.0%から導かれる今後1年のリターンは確率毎に以下の範囲に収まることを意味します。

平均リターン8%から±17.6%の▲9.6%〜+25.6%に収まる確率が約68%
平均リターン8%から±17.6%×2の▲27.2%〜+43.2%に収まる確率が約95%
平均リターン8%から±17.6%×3の▲44.8%〜+60.8%に収まる確率が約99.7%

大きく資産を失うことは覚悟をしておいた方がよいですね。

 

最近のひふみ投信の成績が振るわない原因は純資産の急増にあり!

では何故、直近のひふみ投信は凡庸な成績となってしまっているのでしょうか?主因は「カンブリア宮殿」にあります。

カンブリア宮殿以降、以下の通り純資産が急増しています。

 

ひふみ投信の純資産の推移

 

丁度、純資産が急増し始めた時からパフォーマンスが明らかに悪くなっています。

純資産が急増するまでは藤野英人氏が元来得意とする超小型〜小型株の成長株投資で高いリターンを挙げていました。

 

しかし、資産が急増したことで従来の超小型株での運用ができなくなり、大型株を多く組み入れるポートフォリオに変化してしまっています。

結果として日経平均やTOPIXと同じような動きをする投信になってしまっているのです。有名になったことでパフォーマンスが落ちることは投資信託ではよくある現象です。

 

かつての卓越した投信であった「ひふみ投信」は現状は「凡庸な投信」になってしまっていると言わざるを得ないでしょう。

それでも、大きく資産を減少させている他の危険な投資信託よりは全然良いですけどね。

元来のひふみ投信の運用と似た方法で運用しているファンド

筆者も日本株に長年投資をしてきていますが、やはり日本株の旨味は中小型株にあります。時価総額が小さい銘柄は簡単に株価が倍になりますからね。

トヨタなどの時価総額が大きい銘柄が2倍になるのは難しいですが、超小型株が小型株、中型株に成長する過程で何倍にもなりますからね。

ひふみ投信も中小型株投資を実践していた時は非常に高い成績を残していました。ファンドの純資産が数百億円までであれば、十分超小型株投資でリターンをあげることが可能なのです。

 

筆者が投資している投資ファンドであるBMキャピタルもまさに100億円未満の知られざる優良ファンドで超小型株投資を中心に下落耐性の強い安定したリターンを挙げています。

同ファンドでは保有する純現金価値が時価総額よりも大きい、安全域の高い銘柄に厳選投資を行い過去数年株価が大きく下落する局面を無傷で乗り切り徐々に評判を集めています。

以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

BMキャピタルの詳細

 

まとめ

ひふみ投信は2008年から2016年まではファンドマネージャーの藤野氏が得意とする超小型株投資で手堅いリターンを挙げていました。

しかし、カンブリア宮殿で特集されたことで注目を浴びた結果、資金が流入し従来の運用ができずに市場平均と同じ凡庸な成績になってしまっています。

投資するのであれば、まだ純資産が小さい優秀なファンドマネージャーが運用する超小型株投資で実績を挙げているファンドへの投資の方が良いと考えています。

今回紹介したファンドを含めて、以下でおすすめの投資先をランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

終わりに

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

堅実なリターンを積み上げるのに重要なことは安定したリターンを大きな暴落を下げながら積み上げることです。

実際、世界Top10の富裕層に毎年名を連ねる投資の神様「バフェット」は1965年以降、35年間マイナスリターンを回避しながら安定したリターンを積み上げています。

以下のバークシャーがバフェットの運用成績で、S&P500指数はTOPIXの米国版です。

 

バフェットとS&P500指数の年次リターンの比較

 

S&P500指数のように定期的に大きな下落があるような投資先だと不安になり長期投資をするのが非常に難しくなります。

長期的に大きな資産を築くためには暴落を免れるということが非常に重要になってきます。

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

筆者がこのような条件を満たす投資先として重宝している投資先としてヘッジファンドがあります。

ヘッジファンドは以下のように大きな下落を回避しながら株価指数よりも高いリターンを安定的にだしています。

ヘッジファンドは指数が下落する時でも安定したパフォーマンスを上げる

 

上記のようなリターンを実現する実現するファンドを選ぶポイントを示すと以下となります。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

ヘッジファンドといえば海外のイメージが強いかと思いますが、日本にも非常に優れたファンドが存在しています。

以下で筆者が投資しているファンドを含めておすすめできるものをお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

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