投資信託

【愛称:クアトロ】投資信託「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」を徹底評価!口コミや評判についても紐解く。

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンドはその名の通り、ピクテが運用するバランス型の投資信託です。クアトロという愛称で親しまれています。

ピクテは取るリスクに応じて5種類にわけていますが、クアトロは「欲張らない投資」として分類されています。

 

ピクテの投資分類

参考:目論見書

 

本日はクアトロがどのような投資信託なのかをお伝えした上で、

投資妙味があるのか?

更によい選択肢はあるのか?

という点を中心にお伝えしていきたいと思います。

 

投資信託クアトロの特徴とは?

まずはクアトロの特徴からお伝えしていきたいと思います。

クアトロというのはイタリア語で「4」という意味です。4種類のチーズを使ったピザの名前が「クアトロ・フロマージュ」ということからも想像していただけるかと思います。

 

その名の通り投資信託「クアトロ」は以下の4つの資産を混ぜ合わせてポートフォリオを構築しています。

✔︎ 株式
✔︎ 債券
✔︎ オルタナティブ資産
✔︎ 現金等

 

投資信託「クアトロ」のアセットアロケーションの推移

 

より詳しく表で表したものが以下となります。非常に多くのファンドに分散させていますね。

投資信託「クアトロ」のポートフォリオ

参照:月報

 

債券と現金という安全資産で全体の60%程度を占めています。ここで株式や債券は理解できるが、オルタナティブ投資とは?

と疑問に思われた方もいらっしゃると思いますので説明していきたいと思います。

 

オルタナティブ投資とは?

オルタナティブというのは日本語で代替という意味です。

何に対する代替?と思われた方が多いと思います。

オルタナティブ投資は伝統的な資産である株式や債券の大体資産として注目されています。オルタナティブ投資の性質としては、株や債券と異なる動きを行うということが挙げられます。

 

オルタナティブ投資を組み入れることで資産の安定性が高まり、更にリターンを高めることができると注目されています。

米国の一流大学であるエンダウメントも積極的にオルタナティブ投資を組み入れています。

 資産分散の必要性をわかりやすく解説!本物のエンダウメンと流分散投資ポートフォリオの組成方法とは!?

 

一言にオルタナティブ投資といっても代表的なものは4つあります。

✔︎ PEファンド
✔︎ ヘッジファンド
✔︎ 金等のコモディティ
✔︎ 不動産

ハーバード大学のポートフォリオは以下の通りとなります。

ハーバード大のポートフォリオ

 

一番多く投資をしているのがヘッジファンドです。ヘッジファンドはいついかなる環境でも収益獲得を狙う絶対収益型のファンドです。

→ ヘッジファンドと投資信託の違いについてわかりやすく解説!中間に位置するヘッジファンド型投資信託と共に紐解く。

 

ヘッジファンドは株式市場が暴落する局面でしっかり守りに転じて下落を抑えて、結果的に長期的に高いリターンをだしてきています。

ヘッジファンドと株式市場の市場平均の動き

 

筆者もヘッジファンドを中心に据えながら投資を行っています。

以下で日本人投資家でも投資できるファンドについてランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

<<ランキング記事>>

 

ちなみに現在「クアトロ」のオルタナティブ投資のポーションは以下のファンドで構成されています。

 

クアトロのオルタナティブポーションのファンド

 

クアトロのオルタナティブポーション

クアトロの手数料水準

以下はクアトロの手数料水準です。購入手数料は若干高いですね。

購入手数料:3.85%
信託手数料:年率1.1275%

クアトロの運用実績

では肝心のクアトロの運用実績を見ていきたいと思います。以下が運用開始以降のクアトロの運用実績となります。

クアトロの株価推移

 

10年が経過していますが僅か10%しか上昇していません。特に2021年末からのリターンはひどいですね。

安定を謳っているにも関わらず大きく下落してしまっています。

 

「eMAXISバランス(4資産均等型)」と「投資のソムリエ」と比較

同じくバランス型の投資信託として「eMAXISバランス(4資産均等型)」と「投資のソムリエ」があります。

eMAXISバランス(4資産均等型)は以下の通り「国内株式」「先進国株式」「国内債券」「先進国債券」を同じ比率で組み合わせたバランス型ファンドの平均点的なファンドです。

 

eMAXISバランス4資産均等のポートフォリオ

クアトロと上記の二つを比較したものが以下となります。

青:クアトロ
赤:eMAXISバランス(4資産均等型)
緑:投資のソムリエ

クアトロを「eMAXISバランス(4資産均等型)」と「投資のソムリエ」と比較

 

平均点であるeMAXISバランス(4資産均等型)に「クアトロ」も「投資のソムリエ」も劣後しています。

債券や株式などの様々な投信を組み合わせた結果、平均よりも低いリターンで終わってしまっているのは非常に残念ですね。

 

クアトロの評判や口コミ

クアトロについては以下のような評判や口コミがありました。

 

 

リスクが低く更に高いリターンを狙う選択肢

クアトロはリスクが低い運用を心がけている方が投資先として選んでいる投資信託だと思います。

リスクが低いことに重点を置きながら、尚且つ株式市場と同等又はそれ以上の高いリターンを出す手法も存在しています。

 

筆者が投資をしているヘッジファンドがまさに選択肢としてあげられます。

筆者が投資しているBMキャピタルは2013年以降1度もマイナスのリターンを出すことなく年率10%のリターンを出しています。

暴落に強いBMキャピタル

 

リスクでいってもクアトロよりも低く抑えつつ、高いリターンを出すことができています。以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

<<BMの記事>>

 

まとめ

投資信託クアトロは株式と債券と現金に加えてオルタナティブ投資を組み合わせたバランス型の投資信託です。

低いリスクには定評がありますが、リターンがあまりにも低いので投資家はリターンを得ることが殆どできません。

バランス型の平均点でもあるeMAXISバランス(4資産均等型)にも大きく劣ったリターンとなっています。

安全に運用しながら比較的高いリターンを狙いたいのであれば、他の選択肢を検討した方が合理的です。

今回お伝えしたものも含めて以下でランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

終わりに

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

堅実なリターンを積み上げるのに重要なことは安定したリターンを大きな暴落を下げながら積み上げることです。

実際、世界Top10の富裕層に毎年名を連ねる投資の神様「バフェット」は1965年以降、35年間マイナスリターンを回避しながら安定したリターンを積み上げています。

以下のバークシャーがバフェットの運用成績で、S&P500指数はTOPIXの米国版です。

 

バフェットとS&P500指数の年次リターンの比較

 

S&P500指数のように定期的に大きな下落があるような投資先だと不安になり長期投資をするのが非常に難しくなります。

長期的に大きな資産を築くためには暴落を免れるということが非常に重要になってきます。

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

筆者がこのような条件を満たす投資先として重宝している投資先としてヘッジファンドがあります。

ヘッジファンドは以下のように大きな下落を回避しながら株価指数よりも高いリターンを安定的にだしています。

ヘッジファンドは指数が下落する時でも安定したパフォーマンスを上げる

 

上記のようなリターンを実現する実現するファンドを選ぶポイントを示すと以下となります。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

ヘッジファンドといえば海外のイメージが強いかと思いますが、日本にも非常に優れたファンドが存在しています。

以下で筆者が投資しているファンドを含めておすすめできるものをお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

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