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【投信:眼力】高いリターンが評判の投資信託「企業価値成長小型株ファンド」を徹底評価!実績や口コミまで網羅的に切り込む。

投資信託「企業価値成長小型株ファンド」は高い評価を得ているファンドです。楽天証券でも過去3年と過去5年で最高評価となっています。

投資信託「眼力」は楽天証券で最高のファンドスコア

 

企業価値成長小型株ファンドは眼力という名前で親しまれています。本日は眼力について見ていきたいと思います。

 

どのようなファンドなのか?

評判や口コミはどうなのか?

投資妙味は高いのか?今後の見通しは良好なのか?

 

という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

企業価値成長小型株ファンド(=眼力)の特徴とは?ROE水準に注目!

では眼力がどのような特徴を持ったファンドなのかみていきましょう。以下は目論見書にしるされている内容です

 

小型株市場の中から、利益成長による将来のROE水準やその改善に着目 し、企業価値の成長が見込める銘柄を選定することにより、中長期的な値 上がり益の獲得を目指します。

流動性、想定するリスク・リターンや投資シナリオの確度の高さなどを考慮し、個別銘柄の投資比率を調整します。株式の組入比率は、上記の方法により選定される銘柄の数や各銘柄への投資比率により決 定されます。

参照:目論見書

 

重要なポイントは利益成長による将来のROE水準やその改善に注目するという点です。

つまり、現在ROEが高くなかったとしても利益が伸びることでROEが高くなることが見込まれる銘柄に投資をするという意味です。

何故、ROEが重要なのかという点について復習していきたいと思います。

 

コラム:ROEの重要性について

ROEについてご存知ない方もいらっしゃると思いますのでお伝えします。

ROEは「Return on Equity」の略で、株主資本を使用してどれだけ効率的に利益を上げているのかという指標です。

 

Return On Equityの略称で、和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合で、計算式はROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100、またはROE(%)=EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100。

ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。

参照:野村證券

 

株式会社は株主が資金を出資して、その資金を元に利益をだして株主に還元するという基本原則に則って運営されています。

例えば100億円を株主が出資している企業が、20億円の純利益を出している企業であればROEは20%となります。

ちなみに日米欧のROEの推移は以下の通りとなっています。日本は米国や欧州に比べて低いROE水準となっており問題視されています。

 

日米欧のROEの推移

参照:経産省

 

ROEが高いほど純資産は指数関数的に上昇していきます。

例えば、株主資本が100億円の企業がROE20%で上げ続けた場合、純利益と株主資本は以下の通り上昇していきます。

 

 純資産 純利益
開始年 100 -
1年目 120 20
2年目 144 24
3年目 173 29
4年目 207 35
5年目 249 41
6年目 299 50
7年目 358 60
8年目 430 72
9年目 516 86
10年目 619 103

 

つまり10年間で株主資本は6倍に増加することとなります。

株価が6倍になるとは限りませんが、投資した資本の価値が6倍になるということです。

 

眼力の構成上位10銘柄

以下は2023年2末時点の月報に記載されている眼力の構成上位10銘柄は以下となります。

眼力の構成上位銘柄

 

全組み入れ銘柄数が61銘柄であることを考えると、1銘柄あたりの投資比率はある程度均質であることがわかります。

ちなみに以前、分析した2021年7月からの推移は以下となります。全く顔ぶれは違うものとなっていますね。

 

2023年2月 2021年7月
1 ジャパンマテリアル ウエストホールディングス
2 日置電機 BUYSELL TECHNOLOGIES
3 パルグループホールディングス トプコン
4 メドレー テスホールディングス
5 アドベンチャー MARUWA
6 トレジャーファクトリー セルソース
7 そーせいグループ SHIFT
8 アンビスホールディングス エアトリ
9 パーク24 スノーピーク
10 イリソ電子工業 タケエイ

 

 

投資信託「眼力」の運用実績!多すぎる分配金でリターンが毀損

以下は眼力の運用実績です。

眼力の運用実績

 

赤が現在の基準価格で、青が分配金を出さなかった場合の基準価格です。両者の間に大きな差があります。分配金をださなかった場合の基準価格は5年で4倍と素晴らしい推移となっています。

以下は今までの分配金の推移ですが1年間に2回分配金を拠出しています。2020年は合計3500円だしており、約10%という水準となっています。

ただ、その後は分配金はだしていません。

 

2023年2月 0円
2022年8月 0円
2022年2月 0円
2021年8月 0円
2021年2月 0円
2020年8月 2350円
2020年2月 1150円

 

分配金を拠出すると20.315%の税金が自動的に拠出されます。結果として手元に残るのは分配金拠出額の0%ということになります。

更に、残った80%分を再投資する際には購入手数料が発生します。つまり、上記の分配金を拠出しなかった場合の基準価格は実現不可能なものとなります。

実際のリターンは赤色と青色の真ん中から少し青色よりという具合になります。大きい分配金は結果的に投資家にとって好ましくないのです。

→ 投資信託の失敗談の典型!?金融庁も危ないと指摘する毎月分配型投信の罠についてわかりやすく紐解く!

 

眼力の今後の見通し!今後の眼力の見通しが暗い理由とは?

では、今後の見通しについて見ていきましょう。2020年は確かにコロナ後の大相場の後押しを受けて株価が大きく上昇しました。

 

眼力の運用実績

 

これは眼力が素晴らしかったというより、株式市場が中小型のグロース株にとって有利な環境であったということに他なりません。実際、コロナ前までは3年間横ばいの推移となっていました。

確かに2020年は眼力にとって非常に有利な相場環境でしたが、2021年末から様相が変わりインフレにより金利が急騰したことを受けて基準価額は大きく下落して停滞しています。

 

実際、株式市場の行く末を左右する米国株では、中小型株指数のラッセル2000が200日移動平均線を下回り下落相場入りとなっています。

今、この状況で眼力に投資を行うのはリスクが高いと筆者は考えます。

眼力の評判や口コミとは?

以下は眼力のTwitterでの口コミです。

 

 

 

https://twitter.com/ie17mors/status/1417896827064524809?s=20

 

2020年に調子良かったからという理由で購入している方々としては、含み損や不安を抱えている方が多い印象でした。

先ほどお伝えした通り、なぜ昨年調子が良かったのかという理由を考える必要があるのです。

まとめ

投資信託「眼力」は高ROE株に注目して銘柄選定を行い2020年に高いリターンをだして話題となった投資信託です。

しかし、2019年までと2021年以降はずっと停滞しています。2020年の高いリターンはコロナ後の中小型グロース株にとってボーナス相場が継続したことによってもたらされました。

 

今、中小型グロース株は長期下落相場入りをしようとしています。今現在から眼力に投資をするのは筆者としては危険であると考えています。

以下では、そうば状況によらず安定したリターンを出すことが期待できるファンドについて纏めていますので参考にしていただければと思います。

終わりに

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

堅実なリターンを積み上げるのに重要なことは安定したリターンを大きな暴落を下げながら積み上げることです。

実際、世界Top10の富裕層に毎年名を連ねる投資の神様「バフェット」は1965年以降、35年間マイナスリターンを回避しながら安定したリターンを積み上げています。

以下のバークシャーがバフェットの運用成績で、S&P500指数はTOPIXの米国版です。

 

バフェットとS&P500指数の年次リターンの比較

 

S&P500指数のように定期的に大きな下落があるような投資先だと不安になり長期投資をするのが非常に難しくなります。

長期的に大きな資産を築くためには暴落を免れるということが非常に重要になってきます。

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

筆者がこのような条件を満たす投資先として重宝している投資先としてヘッジファンドがあります。

ヘッジファンドは以下のように大きな下落を回避しながら株価指数よりも高いリターンを安定的にだしています。

ヘッジファンドは指数が下落する時でも安定したパフォーマンスを上げる

 

上記のようなリターンを実現する実現するファンドを選ぶポイントを示すと以下となります。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

ヘッジファンドといえば海外のイメージが強いかと思いますが、日本にも非常に優れたファンドが存在しています。

以下で筆者が投資しているファンドを含めておすすめできるものをお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

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