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【ロイヤル・マイル】実績が評判の投資信託「ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド」を今後の見通しや口コミを含めて評価!

投資信託「ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド」はロイヤルマイルの名前で親しまれている投資信託です。

ロイヤル・マイルはMorning Starのファンド・オブ・ザ・イヤー2020の国際株式型部門で最優秀ファンドとして評価されています。

最優秀ファンドに選出されたロイヤルマイル

 

本日はロイヤルマイルがどのようなファンドかお伝えした上で、実績と今後の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

 

ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(愛称:ロイヤルマイル)の特徴とは?

まずはロイヤルマイルの特徴について見ていきましょう。

ベイリー・ギフォード・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッドが運用を行う

運用はベイリー・ギフォード・オーバーシーズ・リミテッドの子会社であるベイリー・ギフォード・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッドが行います。

ベイリーギフォード社

 

ベイリーギフォード&カンパニーは1908年に創業した創業100年以上にわたる資産運用会社です。

ロイヤルマイルは同社が運用するベイリー・ギフォード・ワールドワイド・ロング・ターム・グローバル・グロースファンドに投資をするという形式を取っています。

 

ロイヤルマイルの運用形式

 

つまり、ベイリーギフォードと三菱国際投信の両者に手数料を支払う必要があるということの裏返しでもあります。

 

世界各国の株式に投資

ベイリーギフォードは世界各国の株式に分散投資することで世界の成長を取りこんでいます。2023年2末時点での各地域の分散度合いは以下となります。

世界の株式市場に比して米国と中国を多く取り入れていることがわかります。特に中国のオーバーウェイトは目を見張るものがありますね。

 

国・地域 ロイヤルマイル比率 VT(全世界)比率
アメリカ 51.10% 59.10%
中国 18.40% 3.40%
オランダ 8.60% 1.10%
フランス 8.00% 2.80%
ドイツ 2.50% 2.10%
カナダ 2.20% 3.00%
韓国 2.00% 1.40%
スウェーデン 2.00% 2.30%
ブラジル 1.40% 0.60%
シンガポール 1.10% 0.40%

 

まさに超大国ポートフォリオの様相を呈しています。米国と中国にベットしておこうというわかりやすい構成比率になっています。

日本は殆ど組み入れられていなくて悲しくなりますが、これが現実です。

 

ロイヤルマイルの構成上位銘柄は米国と中国のハイテク銘柄で占められている

以下はロイヤルマイルの構成上位銘柄です。米国の大型テクノロジー企業群であるエヌヴィディア、アマゾンやテスラが上位に位置しています。2023年の現状を見ると、時代遅れになりそうな顔ぶれではあります。

順位 銘柄 国・地域 業種/セクター 組入比率
1 NVIDIA CORP アメリカ 情報技術 6.90%
2 ASML HOLDING NV オランダ 情報技術 5.60%
3 TESLA INC アメリカ 一般消費財・サービス 5.30%
4 PDD HOLDINGS INC 中国 一般消費財・サービス 5.20%
5 AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス 5.20%
6 KERING フランス 一般消費財・サービス 4.90%
7 MODERNA INC アメリカ ヘルスケア 4.70%
8 DEXCOM INC アメリカ ヘルスケア 4.30%
9 MEITUAN-CLASS B 中国 一般消費財・サービス 3.80%
10 ATLASSIAN CORP-CL A アメリカ 情報技術 3.50%

 

アマゾンはいわずとしれたECサービス提供者ですが、クラウドビジネスに力を入れ成長してきました。

しかし2021年で成長率は頭打ちし、テックセクターの成長が見込めない今、テックジャイアント達の株価はボロボロになっています。

NASDAQ: AMZN

 

さらに勢いがあったのは構成3位にランクインしているテスラです。テスラは世界一の電気自動車の会社です。近年に急速に販売台数を伸ばしており株価は大躍進しました。

しかし、現在は競合多数、また金融引き締め局面です。これまでジャブジャブだった資金がテスラに集中して集まっていましたが資金がかなり抜けていっていることがわかります。

NASDAQ: TSLA

 

現在の環境下では、そもそも米国株を買うようなタイミングではないですよね。

 

ロイヤルマイルは二重で手数料を徴収されている

ロイヤルマイルの手数料体系は以下となります。

購入手数料:3.3% (税込)
信託手数料:年率1.5895% (税込)

ただ、ベイリー・ギフォード・ワールドワイド・ロング・ターム・グローバル・グロースファンドも信託報酬が発生しているので実質的な信託手数料は年率1.6445%となっています。

 

ロイヤルマイルのリターン(運用実績)

ロイヤルマイルの運用実績は以下となります。

ロイヤルマイルの実績

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 -14.15% -21.47% 0.75% -10.17% -38.98%
2021年 2.06% 16.96% -4.63% -0.38% 13.40%
2020年 -5.65% 41.15% 19.59% 15.20% 83.47%
2019年 -- -0.27% -4.17% 19.93% --

 

赤色がロイヤルマイルのチャートで、灰色が全世界株式のチャートとなります

。全世界株式が比較的一定の伸びを記録しているのに対して、ロイヤルマイルはコロナショック以降大きく上昇し、そして大きく下落とボラティリティが高いことがわかります。

コロナショックを機に全世界でおきたことはハイテク企業の株価高騰でした。

 

巣篭もり需要やリモートワーク関連、リモートワークに関連してセキュリティ銘柄などの幅広いハイテク企業の株価が勢いよく上昇していきました。

そして、現在も大きくポートフォリオは変わっていないことから、上値余地が限定的である可能性が高いです。

むしろ世界インデックスの方が新興国への比重が大きく、上昇余地が高く魅力的に感じますね。

赤:全世界株式
青:ロイヤルマイル

ロイヤルマイルと全世界株式の比較

 

全世界株に対して劣後する相場環境が続いています。調子のよいセクターはロテーションしていくのが世の定めです。

昨年上昇し続けたハイテク系の銘柄はしばらくは苦しい展開が続く可能性があることは念頭に置いておいた方がよいでしょう。

 

掲示板での評判や口コミ

Yahoo掲示板での評判や口コミは以下となります。

直近のものばかり集めましたが、不満を述べている方が非常に多い印象をうけました。

 

掲示板での口コミ①

ここの運用担当者 やる気も能力もないんですよ。

掲示板での口コミ②

いつになったら上昇するのやら…手数料高いし

掲示板での口コミ③

いやーここは成長株でも群を抜けて悪いような

 

ロイヤルマイルの今後の見通し

重要なのはロイヤルマイルの今後の見通しです。

2023年はリバウンド基調となるかおしれません。理由は不況を見込んで金利が下落する可能性があるからです。

金利が下落するとグロース株にとってはプラス要素なので一時的に盛り返す可能性があります。

 

しかし、現在2023年3月に発生したシリコンバレー銀行の破綻をすくうために大幅なバラマキを開始しています。

バラマキをすると時差を追ってインフレが再燃します。実際、現在と同じインフレが発生した1970年代は3回にわたってインフレが発生しています。

 

1970年代は3回にわたりインフレが発生

 

インフレが発生すると金利を引き上げないといけないので2022年の再来となります。

そして2波は1波を上回るインフレとなるので金利は更に上昇して暴落となっていきます。

2020年代は金利上昇に弱いグロース株にとっては厳しい環境といえるでしょう。

 

まとめ

ベイリーギフォードについて纏めると以下となります。

✔︎ベイリー・ギフォード・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッドが運用を担当
✔︎全世界株式に分散して投資を行なっている
✔︎国別構成比率は全世界株式に比べて圧倒的に中国が大きい
✔︎米国と中国のハイテク企業が構成上位銘柄となっている
✔︎2020年はハイテク相場の追い風を受けて勢いよく上昇
✔︎2021年末以降は軟調に推移しており全世界株式に劣後した成績になっている
✔︎今後発生するインフレ第2波には注意を払う必要がある

終わりに

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

堅実なリターンを積み上げるのに重要なことは安定したリターンを大きな暴落を下げながら積み上げることです。

実際、世界Top10の富裕層に毎年名を連ねる投資の神様「バフェット」は1965年以降、35年間マイナスリターンを回避しながら安定したリターンを積み上げています。

以下のバークシャーがバフェットの運用成績で、S&P500指数はTOPIXの米国版です。

 

バフェットとS&P500指数の年次リターンの比較

 

S&P500指数のように定期的に大きな下落があるような投資先だと不安になり長期投資をするのが非常に難しくなります。

長期的に大きな資産を築くためには暴落を免れるということが非常に重要になってきます。

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

筆者がこのような条件を満たす投資先として重宝している投資先としてヘッジファンドがあります。

ヘッジファンドは以下のように大きな下落を回避しながら株価指数よりも高いリターンを安定的にだしています。

ヘッジファンドは指数が下落する時でも安定したパフォーマンスを上げる

 

上記のようなリターンを実現する実現するファンドを選ぶポイントを示すと以下となります。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

ヘッジファンドといえば海外のイメージが強いかと思いますが、日本にも非常に優れたファンドが存在しています。

以下で筆者が投資しているファンドを含めておすすめできるものをお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

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