投資信託

【ブログ更新!】評判の投資信託である「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね」を徹底評価!

投資の世界もグローバル化が進んでいるということもあり、日本以外の株式への投資に興味を持つ方も年々増えてきています。

そんな中、農林中金から米国に上場している企業への長期投資を行うファンドとして「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね」(以後:おおぶね)が評判を集めています。

本日は投資信託「おおぶね」についてファンドの内容や、成績を含めて評価していきたいと思います。

 

農林中金の「おおぶね」はどんな投資信託?

まず、農林中金が投資信託を運用??

と疑問に思われた方がいらっしゃると思いますが、農林中金は莫大な資金で事業として投資を行なっている機関投資家としての側面が強い会社なのです。

それでは、農林中金が運用している「おおぶね」の実態について紐解いていきたいと思います。

 

「おおぶね」の投資対象は米国株

「おおぶね」が投資対象としているのは米国の上場企業です。

その中で銘柄を厳選して市場平均よりプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託です。以下が目論見書の内容です。

 

1.圧倒的な競争力を有する企業への長期厳選投資により投資信託財産の中長期的成長を目指す アクティブファンドです。

2.米国の上場株式を主要投資対象とします。

3.徹底した深い海外企業調査を通じて、1付加価値の高い産業、2圧倒的な競争優位性、3長期的な潮流の3つの基準を満たす「構造的に強靭な企業®」に長期厳選投資を行います。

4.組入外貨建資産については、原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。

参照:農林中金アセットマネジメント

 

米国株は短期的には暴落を幾度となく経験していますが、長期的には右肩上がりに上昇してきています。

以下は過去200年の米国の代表的な指数であるS&P500指数の値動きです。世界大恐慌の時に大きな打撃を受けていますが、長期的には右肩上がりですね。2022年以降は大きく下落しておりインデックス神話は崩れ去る可能性を秘めてはいますが。

S&P500指数の値動き

 

「おおぶね」の構成上位銘柄

では実際に「おおぶね」はどのような銘柄に投資しているのでしょうか?

2023年2末時点での構成上位銘柄をご覧ください。組入銘柄は28銘柄で上位10銘柄で52.2%という水準になっています。つまり過度に特定の銘柄に偏った投資を行なっていないということが言えませすね。

順位 銘柄 業種/セクター 組入比率
1 MCCORMICK & COMPANY 生活必需品 7.00%
2 THE WALT DISNEY CO. コミュニケーション・サービス 6.70%
3 TEXAS INSTRUMENTS INC 情報技術 6.00%
4 AMPHENOL CORP-CL A 情報技術 5.90%
5 VISA INC-CLASS A SHARES 情報技術 5.10%
6 S&P GLOBAL INC 金融 4.90%
7 COSTCO WHOLESALE CORP 生活必需品 4.80%
8 CHURCH & DWIGHT CO INC 生活必需品 4.00%
9 JACK HENRY & ASSOCIATES INC 情報技術 3.90%
10 SHERWIN-WILLIAMS CO/THE 素材 3.90%

 

今の米国株は高金利なので、ハイテクには大逆風の時代ですが、以下の通り情報技術セクターが多くを占めているのは筆者としては疑問視しています。

おおぶねのセクター別構成比率

 

 

「おおぶね」の手数料

「おおぶね」は売買手数料が2.2%(税込)で信託報酬は年率0.99%(税込)となります。

アクティブ型の投資信託の中では比較的低い信託報酬率となります。

 

「おおぶね」の成績とは?

では肝心の「おおぶね」の成績について見ていきましょう。

 

「おおぶね」単体の成績

まずは「おおぶね」単体の成績について確認していきましょう。2017年7月の運用開始以降基準価格は約6年で1.9倍に成長しています。

おおふねのリターン

 

分配金再投資ベースというのは、分配金を拠出しなかった場合の基準価格です。実際には以下の通り年率0.5%-0.7%の分配金を拠出しています。

決算日 分配金
2018/6/20 50円
2019/6/20 70円
2020/6/20 90円
2021/6/21 110円
2022/6/20 60円
合計分配金 380円

 

配当金が拠出されると20%の税金が自動的に課されるので、再投資する際には拠出された配当金より低い金額となります。

上記の配当金再投資ベースの数値は、税金を差し引かれる前のベースで計算されています。そのため、実際は緑と青の間の成績となります。

 

米国株指数と比べて成績は優秀?

以下は「おおぶね」と他の米国株指数のパフォーマンスの比較です。

青:おおぶね
NYダウ:古参の大型30銘柄の平均株価指数
S&P500:S&P者が選ぶ500銘柄の時価総額加重平均指数
ナスダック:ハイテク銘柄を多く含むナスダック市場上場の時価総額加重平均指数

おおぶねの成績を米国株指数と比較

ダウ平均やS&P500指数をオーバーオパフォームしており、アクティブ型投資信託としては面目躍如といったところですね。

2020年以降テックバブルが勃発したので、流石にナスダックと同等まのは致し方ありませんが、今のポートフォリオを見るとハイテク比率が少ないことは気がかりといえますね。

 

「おおぶね」は指数には勝っているものの、殆ど指数と同様の動きをしており株式市場が暴落する時は暴落するという性質を持っています。

また、確かに指数をオーバーパフォームしているとはいえ、殆ど同様の成績となっていることから、敢えて手数料を払って投資する妙味はあるのか?

と問われれば筆者としては微妙ですね。

 

まとめ

「おおぶね」は米国の厳選銘柄に投資して長期的な資産形成を狙うアクティブ型の投資信託です。

手数料はアクティブ型投信の中では比較的安く、成績もダウ平均やS&P500指数をオーバーパフォームしておりアクティブ型投信として面目は保っています。

とはいえ、僅かなオーバーパフォームであることと、株式市場暴落局面では暴落する性質があり投資家としては敢えて「おおぶね」を選択するインセンティブは乏しいかなと考えています。

暴落に強く安定的に資産を形成していく長期投資向けファンドについては以下ランキング形式で纏めていますので参考にしていただければと思います。

終わりに

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

堅実なリターンを積み上げるのに重要なことは安定したリターンを大きな暴落を下げながら積み上げることです。

実際、世界Top10の富裕層に毎年名を連ねる投資の神様「バフェット」は1965年以降、35年間マイナスリターンを回避しながら安定したリターンを積み上げています。

以下のバークシャーがバフェットの運用成績で、S&P500指数はTOPIXの米国版です。

 

バフェットとS&P500指数の年次リターンの比較

 

S&P500指数のように定期的に大きな下落があるような投資先だと不安になり長期投資をするのが非常に難しくなります。

長期的に大きな資産を築くためには暴落を免れるということが非常に重要になってきます。

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

筆者がこのような条件を満たす投資先として重宝している投資先としてヘッジファンドがあります。

ヘッジファンドは以下のように大きな下落を回避しながら株価指数よりも高いリターンを安定的にだしています。

ヘッジファンドは指数が下落する時でも安定したパフォーマンスを上げる

 

上記のようなリターンを実現する実現するファンドを選ぶポイントを示すと以下となります。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

ヘッジファンドといえば海外のイメージが強いかと思いますが、日本にも非常に優れたファンドが存在しています。

以下で筆者が投資しているファンドを含めておすすめできるものをお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

>>2023年以降のおすすめの運用先

 

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